私は日本の国籍を保持していて、スウェーデンの永住権を持っています。
日本は二重国籍を認めていないので、スウェーデン国籍を取得することなく、この状態のままでいると思います。
それでも、特に問題なく、ここスウェーデンで生活できていますが、実際永住権を持っていることと、スウェーデン国籍を持つ違いは何なのか調べてみました。
スウェーデンで永住権とスウェーデン国籍を持つ違いとは
永住権(Permanent Uppehållstillstånd)は
- スウェーデンにどれだけ長く滞在してもよい
- スウェーデンで働ける
- 市議会議員(kommunfullmäktige)と、州議会議員(landstingsfullmäktige)に選挙で投票できる
といった権利を与えるもので、スウェーデン国籍(svenskt medborgarskap)を持つこととの大きな違いは
- 国会議員選挙(riksdagsvalet)に投票できる
- 特定の職業に就くことができる。例)警察・裁判官・軍隊など
- 他のEU諸国でも働きやすい
といったものが挙げられます。
なので、私は今の状態では、国会議員選挙への投票ができず、警察などの職に就くことができない、というのが、永住権とスウェーデン国籍を持つことの大きな違いであると言えます。
日本のパスポートは強い
国会議員選挙への投票ができないことや、ここでは特定の職に就けないことに、不便を感じていなかったのですが、こうやって不便を感じずに生活できているのも、日本の国籍のお陰なのだと気が付かされたことがあります。
それは、フィリピン人でスウェーデン国籍を取得した友達に、なぜスウェーデン国籍を取得したのか聞いたら
「残念ながら、フィリピンのパスポートは弱くて、渡航するのにビザを取る必要があるため」
という答えが返ってきた時に、ハッとさせられました。
日本国籍のパスポートは世界で一番強くて、ビザなしで190か国に行くことができます。
でも、国によっては、ビザなしで行ける国がかなり限られています。
日本国籍のパスポートで渡航するのにビザが必要な国は、ロシア、北朝鮮、アルジェリアなどの33か国のみ。
この恩恵を受けているので、スウェーデン国籍が無くても、特に不便なく、ここで暮らせているのだと、ありがたく思ったのでした。
参照: Topp 100 världens kraftigaste pass 2021
スウェーデンで永住権とスウェーデン国籍を持つ違いとは
ということで今回は、スウェーデンで永住権を持つことと、スウェーデン国籍を持つことの違いについて書いてみました。
スウェーデン国籍を持たない私が、ここで色々な権利を与えられて暮らせているのは、本当に有難いことです。
今後、子供達が22歳になったら、スウェーデンか日本の国籍を選ばなくてはならない、など考えることはありますが、永住権や日本国籍の恩恵をありがたく受けて、生活していこうと思います。