スウェーデンでは、小学校から大学まで学費が無料です。
また保育園/幼稚園も、3歳以降は週15時間 (年525時間)まで無料で通うことができます。
さらに、高校・大学に通うと、CSN (Centrala studiestödsnämnden) という、学習助成金を、受け取ることができます。
ということで今回は、学生が受け取れる助成金、CSNについて書こうと思います。
学生への助成金CSNは誰がもらえる?
高校のCSNは、16歳になると受け取ることができます。(それまでは、子供手当(Barnbidrag)を受け取る)
そして、スウェーデン国籍を持っている学生はもちろんのこと
- EU内とスイスで国籍を持っていて、スウェーデンで勉強している、または
- スウェーデンの永住権 (Permanent Uppehållstillstånd)を持っていてスウェーデンで暮らしている、20歳以上
の人も、スウェーデンの学校に通う際に、CSNが受け取れます。
上限は56歳までです。
CSNはいくらもらえるの?
- 高校生の場合、月1250クローナ(約15000円)を1年で10か月、計80週分まで
- 大学の場合、月 3292クローナ(約4万円)を1年で10か月、計240週分まで
受け取ることができます(2020年時点)。
また、子供がいる場合は、月1020クローナ(約12000円)上乗せされ、失業中など条件によって、受け取る額は変わってきます。
そして、50%、75%、100%と勉強のペースによっても変わってきます。(上記は100%のフルタイムで勉強した場合)
学生ローンの金利が低い
学校で学ぶということは、学費だけでなく、生活費や教科書代などもかかってくるということ。
そこで大学で勉強する場合、学生ローンを週1904クローナまで(約2万4500円)借りることが出来ます。(1年で40週分借りれます)
(失業中など条件によって額が変わってきます。また年齢制限が46歳までとなっています。)
2020年時点で、学生ローンの金利が0,16%
学生ローンを受け取り終わった6カ月後から、支払いが始まるのですが
学生ローンの返済シミュレーションをしてみたところ↓
例えば、合計で200,000クローナ(約240万円)借りた場合、返す額が月782クローナ(約9千円)で18年返すと、合計で5921クローナ(約7万円)の金利や手数料を払うこととなります。
ってかこのシミュレーター、計算が合いません。782クローナ×12カ月×18年=168,912クローナしか返してないことになるのですが。。。
ま、とにもかくにも、金利や手数料が低いということだけは分かりますね。
https://www.csn.se/
CSNを受け取ることで年金が払える
学校で学び、CSNを受け取っている場合、その間州から一般年金が支払われます。
また、これは子供を産むともらえる、親の手当(föräldrapenning)も該当します。
つまり、大学で勉強して助成金を受け取っている分や、子供を産み働かずに親の手当をもらっている分も、一般年金を払っていることになるのです。
実際どれくらいの額なのかは、見つけることはできませんでしたが、少ない額だとしても、勉強や子育てを安心して行える材料になることは、間違いありませんね。
これを知った時は、本当に驚きました。
https://www.pensionsmyndigheten.se/forsta-din-pension/vad-paverkar-din-pension/handelser-i-livet-som-kan-paverka-pensionen
CSNに助けられて勉強しています
学費が無料な上に、助成金もあり、それに助けられてきました。
私の場合、komvuxで高校レベルを勉強し始めてから、CSNをもらっています。
スウェーデン人ではない移民の私も、同じように恩恵を受けれて、ありがたく勉強しています。