私は4年間の(学士3年と修士1年)のプログラムに通っていました。
学士3年はほぼスウェーデン人のみで、修士の1年は留学生(アジア・中東・ヨーロッパ・北アメリカ)と一緒に勉強しました。
スウェーデン人の若者の中で勉強することは、しんどいこともあり、そのことはこちらからどうぞ↓
その3年の間、インターナショナルな環境になれば、こんな思いはせずに済むだろうと、4年目の留学生との授業を楽しみにしていました。
が、色々な人種がいるってことは、色々な考え方勉強の仕方やレベルの人が集まるということ。
それはそれで違った苦労があったのですΣ( ̄ロ ̄lll)
むしろスウェーデン人だけだと似たような傾向があるけど、こんなに国際的な状況だと、なんだか分けわからなくて対処の仕方も分からない!!!
とか、なってました笑
ということで今回は、スウェーデンの大学院(修士)で苦労したこと、について書いてみました。
スウェーデンの大学院(修士)で苦労したこと
学士から修士のレベルに上がるということで、どんな違いがあるのかドキドキしていましたが、勉強自体は、調査して論文を書いたり、マーケティングプランを書いたり、と、書くことが多かったです。
では、何に苦労したかというと、勉強内容ではなく、グループワークを進め方!
- 何度言っても何もして来ない生徒がいる。さらに言い訳がすごい
- 勉強のレベルに差がある
- コピー&ペーストをしてくることがある
この3つに苦労しました。
何度言っても何もしてこない生徒がいる
2科目を同時期にとる状態で、どちらの科目でもグループワークがありました。
提出期限が決められているので、自分達で計画を立てて、定期的にミーティングをして、進めていかなければいけません。
作業はオンラインでドキュメントが作成できる、Google docsを使用しました。
課題は大抵がミーティングして、役割分担をして、期日を決めて、この日までにそれぞれの課題をこなすことが多かったです。
でも、なぜか、本当に、「何にもやってこない生徒が一定数いるのです!!」
これは、正直言って、スウェーデン人達と作業していた時は、ほとんど無い問題でした。
もちろん、作業をしてくれとメッセンジャーやらミーティングでも訴えると「忙しかったんだ、次までに絶対やる」という返事をもらうので待っていても、それでも何もやってくれないのです( ノД`)
それで次のミーティングでも、同じ言い訳をする・・・
周りのグループに聞いても、この問題はちょこちょこ起こっていて、私も色々なグループで作業しましたが、まぁこの問題が起こる。
解決策は
- グループから外れてもらった
授業を受け持っていたある教授は、こういう問題に慣れていた、最初の授業の時にすでに
「作業をしないなどの生徒がいた場合、グループから外すので、なるべく早く連絡してきてください」
と言っていました。
いやいや、まさか先生よ、そんなこと・・・とかそれを聞いた時は思ってましたが、この先生の迅速な対応には、かなり救われましたよ。
その後は、何もやらない生徒同士でグループが組まれてました。
- ぶち切れて怒り、とにかくやってもらった
次のグループでは、あまりにも毎回言い訳をしてやってこない生徒に、そのことをかなり強く指摘しました。
「いじわるだ」とも言われましたが、各自の作業がグループ全体の評価に関わります。
修士のレベルまでなって、やってこない、とかあり得ません。
グループメンバーを共に、カバーしつつ、何とか終わらせることができました。
これは、疲れました。
- あきらめた
その次のグループでも、同じ問題が起こりました。
何度言っても何もしない、なのに色々要求してくる。
他のグループメンバーからも不満が出てきて、雰囲気は最悪、締め切りの日が迫ってくる。
訴えるのにも疲れて、その人は2・3行書いただけで、他のメンバーで仕上げました。
勉強のレベルに差がある
大学院にくる生徒は、すでに働いた経験のある人や、他の国での留学経験がある人など、背景も様々です。
それでも、学士を卒業してきた人が集まるのですが、そのレベルには正直違いがあると言わざるを得ない状況でした。
グループワークで、それぞれが文章を書くのですが、質問とは全く違った答えが書かれていたり、書くべきことが書かれていなかったり、ということがあり、メンバー内で書き直しをしたりしました。
優秀な人はすごく優秀だったので、この差が凄かったです。
これも国際的な環境ならではなのかな、と思ったりしてます。
コピー&ペーストをしてくることがある
これは、大変などのレベルではなく、plagiarism(盗作)として、グループ全体で不正行為とされてしまうので、かなり怖い問題です。
plagiarismによって、その授業を落とすだけでなく、学校をやめなければいけないなどの問題に発展することがあります。
そして、plagiarismをした生徒が大学を辞めた、などという話は、時々聞く話なのです。
作業は役割分担が主流であったものの、それを信じてチェックしないのは危ないです。
教師たちも、plagiarismをしないことは毎回言うのですが、それでも起こってしまう(私のグループでもありました)
それは、どうやら文化の違いが関係しているようで
話によると、国によっては、偉い教授の書いた論文をまるまるコピー&ペーストして使用することは、むしろ良いことと捉えられる所があると聞きました。
解決策は
・plagiarismチェック機能を使用する
私の通っていた大学では、在学中は、Grammarlyを無償で使えていたので、そこの、plagiarismチェック機能を使いました。
他の大学でも、データーベースや色々なプログラムを使えるというサービスがあると思います。
無料でチェックできるホームページもあるようなので、課題を提出する前のplagiarismチェックは必須です。
生徒の経済的なレベルには差がある
これは私が苦労したという話ではないのですが、学生の背景は本当に様々で、経済的なレベルに差があることも分かりました。
国によっては経済的な差があり、スウェーデンに来るのに大変な思いをして来ている生徒がいます。
スウェーデンでアルバイトをしなければ生活していけない生徒もいて、課題よりも仕事探しを優先せざるを得ない生徒もいました。
また、私がやった課題で、ビジネスを生み出しお金を稼ぐ、という課題がありました。
物を安く買って、高く売ろうという段階になって、この値段だと高くて、その生徒の周りにいる同じような経済状況の人達には売れない、と言われました。
結局、その生徒の分も他の生徒で売って課題は終わらせました。
スウェーデンの大学院(修士)で苦労したこと
ということで、スウェーデンの大学院(修士)で苦労したことでした。
スウェーデン人の中での環境と、留学生たちの中での環境は、多くが違っていて、刺激と衝撃を沢山受けました。
その国際的な環境ならではの苦労もありましたが、お互いの国について話したりするのは、本当に楽しかったです。
読んでいただき、ありがとうございました(人”▽`)
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