スウェーデンの大学で英語を選択してみた

今通っているビジネスと経済学の学士/修士課程は、主にスウェーデン語で行われます。

しかし、スウェーデンは小さい国、教材や論文はスウェーデン語ではなく、英語の方が良いものがあることが結構あります。

なので、科目によっては、教師が英語を話す、教材や教科書が英語、課題が英語、などがあり、スウェーデン語と英語が必須となっています。

現在私の状況は、3年の学士課程を終え、4年目は修士課程が始まります。

4年目前半の半年は、留学生と一緒に授業を受けるため、授業は全て英語で行われ、後半の半年は、スウェーデン語で修士論文を書くこととなります(英語とスウェーデン語と選べることを知り、結局英語で修士論文を書いたので、この授業を取ったのは本当に良かったです)。

ということで、3年目後半の半年が選択科目だったので、この機会に語学を伸ばそうと、英語を取得することにしました。

English (1-30)

英語には、1-30/ 31-60/ 61-90 の3つのコースがあり、私は1-30という、半年の100%のコース、さらに自宅学習を選択しました。

100%というのは、必要とされる学習時間が、週40時間を目安としています。

コースによっては50%(週20時間)などがあります。

このコースを受講するためには、English Bという、高校レベルの英語習得が必須で、このコースの目的は、「よりフォーマルで専門的で正しい英語を書く能力を高めること」でした。

コース前半は文法・小説・論文、後半は言語学・詩・劇・論文を学びました。

スウェーデン人は英語がお上手

スウェーデン人は、英語がそれはそれは達者です。

若い世代は、ゲーム・ドラマ・映画を英語で見ることが多く、ずっと英語に慣れ親しんで育ちます。

そんなんで英語が必要になれば、さっと切り替えて話し出します。

大学でも、英語で議論、プレゼンも、それはそれは問題なく、しかもとてもきれいな英語でこなすので、私は絶望的な気持ちになってました(;’∀’)

そんな人向けの英語の授業、スウェーデン人もびっくりな大量の課題が襲い掛かってくることを、始まる前はまるで予想していませんでした。

3つのコースが同時進行・前半10週間

文法

文法の教科書の毎週読むページと練習問題が指定されました。

8週間で1冊の教科書を読み切るペースで、10週目にテストがありました。

小説

小説についての解説書を読むと同時に、2週間に1冊の頻度で、指定された小説を読み、解説書に書いてある理論を使って、小説の内容を分析した論文の提出が求められました。

この小説が、The Remains of the Day、 Exit West、 Half of a Yellow Sun など、どれも賞を受賞した素晴らしい小説ですが、普通に分厚い本で、2週間で読み切って分析なんて、なんの冗談かと思いました。

論文

論文の書き方の本を読むと同時に、前半で1000字の論文を2つ提出しました。

後半10週間

言語学

毎週、教科書の読むページが指定されました。10週目にテスト。

詩と劇

詩についての解説書を読み、指定されたイギリス・アメリカの詩を分析し、論文を提出。

劇についての解説書を読み、劇の脚本を読み分析し論文を提出。

論文

論文の書き方を、引き続き読んで、2000字の論文を提出。

全てのコースで、ディスカッションフォームへの参加が求められました。

スウェーデン人の文句がすごかった

週40時間の勉強を目安としたコースではあったものの、短期間での、読む量と提出物の多さに、かなり追い込まれたコースとなりました。

フェイスブックのグループページは文句の嵐!

テンポを下げろと教師にメールを送った生徒も多く、教師も大変だなぁ、と同情。

それでも、ディスカッションフォームでは、議論する力も英語力も立派なスウェーデン人に関心しまくりでした。

私としては、大変でしたが、目指していた、英語を書く力を伸ばすことができたと思っています。充実してました。

終わって本当にほっとしつつ、秋から始まる授業に、吐きそうなほどの緊張を感じています(;´・ω・)