今通っているのはビジネスと経済学のプログラムで、スウェーデン語でCivilekonomprogram (英語で、Programme of Science in Business and Economics)といい
最終的に、ビジネスと経済学の修士号、Civilekonom (Master of Science in Business and Economics)を取得することができます。
ってか、いまいち良い日本語訳がない!誰か知っていれば教えていただきたいです( ノД`)
ここでは、私が通っている大学(院)プログラムについて書いていきます!
スウェーデンではMBAが取得できない!?
最近知ったことなのですが、スウェーデンではMBA (Master of Business Administration) が取得できる機関がありません。
なので、経営を学びたい場合は、 Exective MBA や、Science in Business and Economics などが選択肢になるようです。
ビジネスと経済プログラムの編成は?
プログラムは計4年で、最初の2年が基礎、3年目からリーダーシップ・会計・マーケティングの中から専門を選択し、4年目にさらに上のレベルを学びます。
面白いのが、最初の3年は学士で4年目が修士で、学士と修士のレベルが4年で一遍に学べることです。
学士論文を書くことなく、4年目の終わりに修士論文を書きます。
使用言語は、学士課程が主にスウェーデン語(英語での授業や課題もあり)、修士課程は留学生と学ぶために英語、修士論文はスウェーデン語で書くことになります。
4年で240hp (hp: högskolepoäng→大学・大学院で取得するポイント) 取得する必要があり(1年で60hp)
1年目: 財政学・企業会計学・リーダシップ論・マーケティング・マクロ経済学・ミクロ経済学・国際経済・金融経済
2年目: 法律・統計学・会計及び財務計画・マネージメント・環境分析・起業学
3年目: 専門(私はマーケティングを選択) 経営学・倫理・科学的方法・選択科目
4年目: 国際マーケティング戦略・国際マーケティングの研究・戦略的な起業学・国際的成長と事業開発・修士論文
を学ぶことになります。
課題の内容
座学があり、課題はプレゼンテーションや筆記試験、グループワーク、論文形式で提出する、が主ですが、なにしろグループワークが多いです。
ほとんどの科目でグループワークがあり「お互いから学ぶ」ということを重要視しているのが伺えます。
グループワークは時に中々厄介で、上手くいく時もあれば、もめたり、解散せざるを得ないグループなどもいて、なかなか難しいこともありますが
私の場合、スウェーデン人特有の、課題の取り組み方、スケジュールの合わせ方などを知ったり、メンバーから学ぶことも多々あり、大変ですが得るものもあるなと感じています。
グループワークの課題は、論文やマーティングプラン等を書いて提出した後、そのプレゼンテーションを行うことがほとんどでした。
また、1年目は筆記試験も多かったですが、徐々に理論を学んで自身の結論を論文形式で提出、プレゼンテーションする課題が多くなっていきます。
そして、1年目から、学術論文を読むことを学び、論文を書く形式も重視され、最終的な卒業論文を視野に入れて、授業が組まれていると感じました。
教室の様子
外国の大学では、積極的に発言して、ディスカッションしなければいけない、なんて読んだことがあるのですが
とりあえず私が通っている限り、ここではそんなことはありません。
教師が質問して答える生徒は、いるかいないかですし、積極的に発言はあまりしてません。
下手に目立つことを嫌がり、授業中はしーんとしてます。
生徒同士のプレゼンテーションがある場合でも、質問や意見はそこまで積極的に出てくるわけではありませんし
積極的に発言しないことが、マイナスポイントになるわけでもありません。
ただ、ディスカッションの場となると、様々な視点からの意見が出るなど、議論する力があることが分かるので、目立つことを好まない国民性が影響しているのかなと思います。(これはあくまで私の個人的な見解です)
一番やりがいがあった科目
卒業したら起業をしたいと思っているので、起業学で行った、グループで事業計画書を書き、プレゼンテーションする授業が、一番やりがいがありました。
4人のグループで、事業アイデア・顧客ターゲット層・予算・運営費・市場調査・競合分析・マーケティング方法・運営方法などをまとめた、事業計画書を作り
最終的にプレゼンテーションをし、フィードバックをし合いました。
ビジネスとして実行していくには、内容はまだまだ詰めが甘かったりしているとは思いますが、実際のビジネスを想定してアイデアを組み立てていくことで、問題点なども理解でき
作成する過程も、他のグループのアイデアやそれに対する周りの意見も、とても興味深かったです。
一番手こずって、でも役に立った科目
3年通ってきて一番手こずってしまった科目が「法律」です。
雇用法・刑法・企業-協会-財団に関する法律・契約法・家族法を学びました。
法律書に書いてある言葉は難解で、さらに法律が制定された年によっては、今は使われない言い回しや言葉を使用していたりします。
法律を読んで、解説書を読んで、ネットで調べて、夫に聞いて、一つ一つを理解するのに長い時間がかかってしまいました(;’∀’)
筆記試験は、さまざまな事象に対してどの法律が適応し、その法律を使ってどうやって結論付けるか、を答えるもので
時にその事象自体を、時に法律の内容を、間違って解釈してしまうなどして、筆記試験にとことん手こずってしまいました( ノД`)
それでも、法律を学ぶ大切さと、面白さは常に感じていました。
法律を知っていることは、物事を幅広く見れるようになるし、実用的だし、こんな機会がなければ学べなかったので、やれてよかったと思っています。
スウェーデンでビジネスと経済学の修士を取得
4年目は、2年間の修士のプログラムを取っている留学生と一緒のコースだったので、スウェーデンやヨーロッパを始めとした、中東、アジア、から来た生徒と一緒に勉強しました。
そして、最後の半年はいよいよやってきた修士論文を書きました。
何しろ初めての経験だったので、恐る恐るでしたが、それまでに何度も論文を書いてきたお陰もあって、充実した時間を過ごしながら論文を完成することができました。
そこで、論文を書く上でのポイントがだいぶつかめたので、学士・修士論文の書くのに知っておいてもいいことについて書いてみました↓