スウェーデンで国際離婚するとどうなるのか調べてみた

いくら仲良い夫婦でも、先何があるかわからない。それが国際結婚だったら、より離婚は複雑になるのでは、とか時々考えていました。

離婚の予定は全くないのですが、そうだとしても、外国に住んで、日本国籍以外を持っている人と結婚している以上、国際離婚するとどうなるのかを知っておいてもいいのではないか、と思ったのです。

なので、日本人とスウェーデン人の夫婦で子供がいて、スウェーデンに住んでいる場合に、スウェーデンで国際離婚したらどうなるのかを調べてみました。

国際離婚するとどこの国の法律が適用されるの?

そもそも国際離婚というのは「国籍が違う人同士の離婚、また自国ではない国で行う離婚」のこと。

そして、国際離婚の場合「どこの国の法律が適用されるのか」が重要な問題なのだそうです。

国際離婚のパターンはこちらの4つで

  • 夫婦の本国法が同じ場合はその国の本国法
  • 共通の本国法が無い場合は、夫婦が婚姻生活を送っている場所の法律
  • 共通の居住地が無い場合は、夫婦にとって密接な関係にある場所の法律
  • 夫婦のうち一人が常に日本にいる場合は日本の法律

が適応されます。

※本国法とは、その人が国籍を持っている国の法律のこと。

はる蔵
はる蔵
ということは、スウェーデンに住んでる日本人・スウェーデン人夫婦の国際離婚は、スウェーデンの法律が適用されるということですね

しかし、離婚手続きは両国で必要です。

なので、スウェーデンで離婚の手続きが済んだら、日本でも離婚届書の提出が必要となります。

その流れがこちらです↓

  • 日本以外で離婚が成立したら、その国の日本大使館などで、日本の離婚届の手続きを行う
  • または、帰国後に日本の市区町村で離婚届の手続きを行う
  • 和文訳を付けた離婚証明書と日本の離婚届書の提出が必要

なるほど~、まずはスウェーデンで手続きしてから、日本でも手続きするのですね。うむうむ。

参照: ベリーベスト法律事務所

スウェーデンで国際離婚の手続きとは

スウェーデンでの離婚は、離婚の手続きと財産分与(bodelning)の2つから構成されています。

スウェーデンで離婚の手続き

離婚は、Tingsrätten(地方裁判所)に行って手続きします。

夫婦の片方だけが離婚したい場合、地方裁判所は二人が考える時間(betänketid)を持つべきだと判断します。また、過去2年間一緒に住んでいない場合は、この時間を持たなくても離婚できます。

もし、夫婦と16歳未満の子供が一緒に住んでいる場合は、離婚が成立する前に、少なくても6カ月のbetänketidが必要です。

スウェーデンでは、離婚の判決が裁判所で確定されるのですね。

日本は、区役所又は町村役場に離婚届を提出して、受理されればその場で離婚が確定するので、日本とは違いますね!

はる蔵
はる蔵
裁判所が離婚判決をしてから確定されるので、離婚日を選べないそうです!

ってか、離婚手続きがオンラインでできる

驚いちゃったんですけど、スウェーデンの裁判所のホームページから、オンラインの手続きで離婚ができるんですね(・□・;)

本当になんでもデジタルだなぁ、スウェーデン。

離婚申請料は900krで、どちらが払ってもいいそう。。。

こんなんじゃ、ちょっと喧嘩した勢いとかでポチッとかしちゃいそうです~(;’∀’)

いや、この驚きを誰かと共有したくて・・・リンクを貼っておきます↓

財産分与

  • 財産分与に同意している場合

財産分与に同意している場合、それを実行するだけですが、例えば不動産を所有している時は、契約書を作成する必要があります。希望すれば税務署に契約書を登録することができます。

  • 財産分与に同意していない場合

財産分与に同意していない場合、地方裁判所に財産分与管理者(bodelningsförrättare)を申請することができます。多くの場合、弁護士になります。

スウェーデンでの財産分与についてはこちらの記事をどうぞ↓

子供の親権

変更を要求しない場合、離婚後も子供の共同親権となります

しかし、離婚に関連して発生する問題、地方裁判所は、以下のような問題を決定することができます。

  • 子供の監護権
  • 子供の住む場所
  • 両方の親と接触する子供の権利

参照: Sveriges Domstolar

養育費について

片方の親とだけ住む場合は、もう一方の親が扶養手当(Underhållsbidrag)を払うか、他の方法で子供の安全を確保する必要があります。扶養手当の大きさは、子供のニーズと、両親の経済的状況に影響されます。

もし、子供が両方の親と同じ位暮らす場合は、どちらも子供の扶養手当を支払う必要はありません。でも、例えば一方の親の収入がもう一方の親より高い場合などは、扶養手当を払う場合があります。

参照: Försäkringskassan

スウェーデンで国際離婚のシュミレーションをしてみた件

というわけで今回は、スウェーデンで国際離婚した場合、手続きなどがどうなるのかについて、ざっと調べてみました。

離婚するかどうか、財産分与、親の親権、扶養手当、について話し合う必要があるのですね。

共同親権が基本なので、離婚したとしても、日本に帰ることはないのだろうな、とも思います。

また、間違って手続きしてしまうと、離婚できないなどのトラブルにもなってしまうようなので、在日の各国大使館等で必ず事前に確認する必要があるそうです。

知りたかったことが知れて、すっきりしました。そして、オンラインで手続きができてしまうことが驚きでした。

ということで、夫婦良好に過ごせるように努めます( ー`дー´)