今年ももう12月ですね!
寒さも増し、いよいよ年末が迫っていのかと、月日の速さを感じずにはいられません。
スウェーデン語で、メリークリスマスは、「God Jul! グッユール」
ということで今回は、日本とはまた違った、スウェーデンのクリスマスについて、見ていきましょう!
アドベント (Advent)
アドベントは、キリスト教において、イエス・キリストの降誕を、待ち望む期間のことをいいます。
ろうそくを4本用意して、12月の第一日曜日に1本目のろうそくに火をともします。
次の日曜日に2本目、次の日曜日は3本目と、週を追って、火をつけるろうそくの数を、増やしていくのです。
こうやって、クリスマスが近づいているのを、楽しみに待つのですね。
アドベントカレンダー (Julkalender)
クリスマスまでの日数を、数えるために使われるカレンダー。
手作りで、ツリーに24個の袋などをつるして、お菓子や小さいおもちゃなどを入れたり
チョコレートやおもちゃ、小さな贈り物などが入ったものを、買ったりします。
おもちゃ屋に行くと、レゴやプレイモービルなど、人気のおもちゃのアドベントカレンダーも売っています。
レゴのアドベントカレンダーの中身はこちら!↓
犬ぞりに乗ったサンタクロース、雪だるま、スノボーをする人、スノーモービル、料理がのったテーブル、暖炉、時計、カーリングをする人など、楽しいものばかりです♪
毎日1日ずつ開けるのがもどかしくて、一気に全部開けてしまうのは、子供のアドベントカレンダー、あるあるです。
クリスマスマーケット (jul marknad)
クリスマス気分を、盛り上げてくれるのが、12月になると各地で行われる、クリスマスマーケットです。
寒い夜に、ライトアップされた会場には、小さなお店が沢山出て、お菓子や、クリスマスの飾りやリースなどが、売り出されます。
このような飾りを家の前に飾って、ますますクリスマスが楽しみになります。
クリスマスのかわいい飾りつけ
12月になると、家の外や中に、クリスマスの飾りつけをする家が多いのですが
私が「かわいい~!」と叫んでしまった、お気に入りの飾りつけがこちら↑
今まで何もなかった場所に、突如として現れたドア!
そこには、はしごがかけられ、靴と大きな袋とクリスマスツリー、ドアの横には24とかかれた郵便箱
「誰かが家に引っ越してきたの?」
そうです、サンタさんが、お家に引っ越してきたのです!
ドアをノックしたら、サンタさんが出てきそうな、本当にかわいい飾りつけです。
ちなみに、これは長男6歳が通っている、小学校の画像です♪
ユーモアがあっていいですよね!
プレゼントはツリーの下に
クリスマスツリーは、マツ科の針葉樹であるトウヒを買って、飾る家が多いスウェーデン。
こんな感じで、売られています🎄
そのツリーの下に、プレゼントを置いて、24日のプレゼントを開ける日まで待ちます。
子供達にとっては、楽しみでもあり、もどかしい時間でもありますね。
聖ルシア祭 (Lucia)
「サンタールシーアー♪」の曲は、日本でもおなじみですが
スウェーデンでは、12月13日に、キリスト教の聖人である、聖ルシアの聖名祝日を祝う行事が行われます。
スウェーデンのルシア祭は、再生の意味を持っていて、スカンジナビアで、主に行われている行事のようです。
12月になると、投票によって、ルシア役が決められ、ろうそくの冠を被り、ろうそくを手に持ち
同じく白い衣装を来た少女たちと一緒に、行進します。
クリスマスのお菓子 (julgodis)
クリスマスには、ちょこちょこつまめる、お菓子を作ります。
キャラメル、チョコトリュフ、ジンジャークッキーなどの小さいお菓子で、クリスマスケーキがないことが、最初は驚きでした。
私の大好きなクリスマスの飲み物が、スパイスを入れたワインから作られた、グルッグ (glögg) です。
アルコールフリーの赤ワインやベリー、から作られたグルッグは、とても甘くて、温めて、アーモンドやレーズンを入れて飲みます。
クリスマスディナー (julmat)
クリスマスの料理は、ニシンを酢漬け、マスタード味、サワークリームソースなどで味付けされたもの
サーモンのマリネ、ジャガイモののグラタン、ビーツのサラダ、ローストハムなど、がずらりと並び、ブッフェ式で取っていくのが主流です。
どーんと、ターキーを焼くなどはしないので、派手さはあまりありませんが、厳かな感じの料理も、なかなかいいものです。
テレビ番組「ドナルドダックのクリスマス」
1960年から、スウェーデンのテレビ局が、24日のクリスマスイブの午後3時頃に毎年放送するようになったという
「ドナルドダックのクリスマス」(Kalle ankas jul) を家族で見る習慣があります。
短く編集された、シンデレラ、白雪姫、ピーターパン、ジャングルブック、ロビンフッド、など、ディズニーの懐かしのアニメが流れます。
最新のディズニーフィルムの紹介で、最後が締めくくられます。
グルッグを飲みながら、のんびり家族とこの番組を見るのが、毎年の習慣となっています。
なんとも不思議な習慣です。
プレゼントはサンタさんから
24日の夜、いよいよプレゼントを開けれるのですが、プレゼントはサンタさん (Tomte) からもらいます。
サンタさん役は、近所の人や友達に頼んだりするのが、主流のようです。
子供達も、ドアがノックされると大興奮!
サンタさんが来たー!
「いい子にしてたかな~」
その後は、サンタさんが、ひとつひとつプレゼントに書いてある名前を読み、手渡ししてくれて、やっとプレゼントが開けられます。
厳かにゆっくりと12月を楽しむ
ということで、スウェーデンのクリスマスを、紹介しましたが、いかがでしょうか。
12月を通して、ゆっくりと楽しむ、スウェーデンのクリスマス。
派手さはないものの、厳かに家族と過ごす、こちらのクリスマスもなかなかいいものですね。
今年もクリスマスが楽しみです。