スウェーデンで子供を育てるにあたって、日本とは異なる教育システムに、驚いたことは数知れません。
ということで今回は、スウェーデンの保育園・幼稚園についてご紹介したいと思います。
スウェーデンの初等教育
スウェーデンの初等教育は
①Förskola ②Förskoleklass ③Grundskola
からなっていて、①Förskolaは1~6歳まで、 ②Förskoleklass は6歳、 ③Grundskola は7~15歳が通います。
スウェーデンの保育園・幼稚園
1歳から通うことのできる Förskola。
日本でいう、保育園や幼稚園といった違いはありません。
skolaは学校という意味で、文字通り教育機関という意味合いが強く、カリキュラムに則っていて、1歳から通える幼稚園という感じです。
1988年に、保育するという意味合いの強い、Dagisと呼ばれていたものを、一斉にFörskolaに変えました。
預ける時間は、親の仕事などの状況によって異なり、どちらかの親が仕事や勉強が無い場合、週15時間まで預けることができます。
両方の親が仕事や勉強がある場合は、それ以上預けることができます。
費用は、収入に応じて変わりますが、私の家庭の場合、子供2人、週40時間預けて、月1万円前後だったので、かなり安いなと感じています(3歳以上は週15時間まで無料)
日本とスウェーデンの違い
Förskolaは、外遊びを重視していて、ちょっとした雨や雪の日でも、外で遊ぶ時間をもちます。
なので、上着とズボンと別々に分かれているレインコートや長靴、冬はオーバーオールやブーツがかかせません。
また、室内で遊ぶ時間は、音楽・運動・工作といった感じで、アクティビティが決められていて、子供達は毎日、どこに参加するのかを自分で決めます。(私の長男・次男が通っていた所のシステム)
食事の時間は、食べたい物を食べたい分だけ取ります。なので、嫌いな食べ物を、頑張って食べるということは、ありません。
お皿、コップ、フォーク、ナイフは、大人が使うような、瀬戸物やガラス製のものを使います。
日本のような集団行動はあまりないので、自分たちがやりたいことを選択する、自主性を重んじているように感じます。
また、行事といえば、1年に1回のFörskolanの日に、かけっこや物作りをしたりすることと、クリスマスのルシア、といった位でしょうか。
それも日本のような凝った飾りつけや、子供達の準備や練習のようなものは、ほとんどないので、さらっとしたものです。
入園式・卒園式・学芸会・運動会のような会もありません。先生たちが、就業時間以外に残って、行事を準備する、なんてことも、親が衣装を作ったりすることもありません。
連絡帳や入園前に特別準備するものもありません。
スウェーデンはlagom(適度)な文化。それ以上でもそれ以下でもない、必要なことはあるのだけど、それ以上を求めない。
熱くならず、さら~っと、さら~っとしたお国柄なのです(‘◇’)ゞ
先生たちに驚いたこと
日本の幼稚園や保育園の先生って、エプロンを付けたり、ジャージをはいたりしていますよね。
スウェーデンの先生たちは、私服を着ていて、ジーパンなんかが多いです。
夏になるとキャミソールなど、露出があるものも着ていて、なんでもありです。そして、それが若い先生だけでなく、年齢層幅広く、この恰好です。
また、先生と親御さんの関係も対等、といった感じで、親側が特別に扱われる感覚はありません。
驚いたのが、子供を迎えに行って、帰り道に一人の先生と一緒になった時、その先生が子供の親の私に、仕事の愚痴をもらしたことです。
子供達のことではなく、事務仕事が増えてストレスだ、といった内容だったのですが、日本だったらまずないですよね(;’∀’)
先生たちとは、子供の様子だけでなく、休みに旅行に行くとか、私生活のこともよく話しますし、距離感が全然違うのだな、と感じます。